「残クレ」(残価クレジット)は、車の購入時に数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ設定し、その分を差し引いた金額でローンを組む自動車ローンの仕組みです。
これを利用すれば高級車にも手が届きます。
この制度は、実は住宅購入にもあり、これまでから大和ハウスや住友林業などの大手ハウスメーカーの一部と日本住宅ローンや三菱UFJ銀行などの大手金融機関の一部が取り組んでいました。
住宅版「残クレ」は、政府の「住生活基本計画2021年版」に、リバースモーゲージなどとともに推進すると書かれていましたが、政府がいよいよ具体的に支援するようです。
「フラット35」で有名な独立行政法人の住宅金融支援機構が金融機関を保証するという仕組みです。
自動車ローンの場合の「残クレ」は3~5年程度なので、容易に残価は設定できます。
でも住宅ローンは30年~50年という長期なので、「長期優良住宅」に限られるようです。
大手ハウスメーカーなどが中心になって設立した一般社団法人 移住・住みかえ支援機構が事務局的役割を務め、残価設定住宅ローンの理論的支柱は日本住宅ローン社長や立命館大学教授などを歴任の大垣理事長が果たされて、ここまで進めてこられたようです。
大手ハウスメーカーの住宅は高額なので、何とか売れるようにと、様々な工夫と努力を重ねておられますね。

